最近大正期のある建物のことを調べているので
参考にと思い、見学してきました。
双柿舎
坪内逍遥の別邸で、建物だけでなく庭のたたずまい等すべて逍遥の設計によるものです。
日曜のみ見学することができます。
竹網代の外壁への装飾
板葺きの門
当時の写真が残っていましたが、茅葺だったようです。現在は板葺きとなっている門も茅葺だったとのこと。
瓦屋根の上にはバルコニーのような台も乗っています。
竹の生垣、
旧日向別邸
地下室部分にてブルーノタウトの内装デザインを観ることができます。
内部は写真撮影不可でしたが、
親しみを感じる内装でした。
日向利兵衛の別荘。ある期間民間の保養所として使用されていましたが、
地下室部分はほぼ当時のままで残っているそうです。
4月から改修工事のためしばらくお休みするとのこと。
リニューアル後はタウトの地下室だけでなく、
渡辺仁設計の上屋部分も見学できるようになるそうです。
起雲閣
贅を尽くした造りです。
建設当時の写真が展示されていましたが、
ものすごい人工数です。
建築に使われた自然素材が年月を経ている様は歴史を感じますが
繕いながら使われ続けており、初めて訪れた私でもそんな部分には愛着を感じることができます。
現代の戸建ての持ち家等はメンテナンスしない、という頭になってしまっていますが、
手を入れないと長く使い続けられません。
身近な建築物のメンテナンスという作業を
生活の中に取り入れることができる建物づくり、
そんなことができると建物に愛着を持つんだろうなと漠然と思いました。
手を入れながら使い続けられている様子を見るのはいいものです。