04みんな31 1月 2025

小牧の家のワークショップ

空き家となっていた祖父母の家のリノベーション記録です。 築約50年、約30坪の木造平屋建てです。 小牧の家では、土壁などの元の素材を活かしつつ地元産の木材など なるべく手に入りやすい材料を使うことを心がけました。 改修工事に当たってはDIYワークショップを取り入れながら 興味のある方達に参加していただき みんなで作り上げました。 DIYワークショップでは ●手をかけたものに対する愛着 ●人のつながり・コミュニティ ●DIY技術の習得 が得られます。 以下、小牧の家のワークショップの記録です。 1.解体ワークショップ 内室の床、壁、天井を撤去しました。 撤去工事は工事の逆順を辿っていく作業で作られた過程が学べる工程となりました。 2.竹小舞ワークショップ しゅろ縄を使って編みました。 3.土壁塗りワークショップ 解体時にとっておいた土壁を再利用しました。 ひと夏ねかせて発酵させると、藁がいい感じにとろけていました。 4.床張ワークショップ スギの厚さ30mmを大引きに直接ビス止めしました。 床下には断熱材としてパーフェクトバリアの厚さ100mmを入れています。 5.外壁張ワークショップ 既存の板金外壁の上に断熱材を入れて杉板を縦張りしました。 6.庭づくりワークショップ 高木、中木、低木と地被植物を植えました。 土壌改良の方法も学びました。

036_T2S2289 ToLoLo studio5 10月 2020

楽田の住宅

地域の人となるための10年計画地は大縣神社の参詣道添いで古くから隣のつながりが強い地域です。周囲の家々には門があり生垣と塀に囲われ閉じて計画されています。地域に縁もゆかりもない建築主の家族は、この土地の借家に10年間住み、少しずつ信頼関係を築き、交渉してこの土地を購入し住宅を建設しました。内と外とのつながりを持たせたい、ひいては地域のつながりまで意識して計画しました。  こどもたちとの10年さらにその先へこどもと過ごす時間はあと10年ほどです。こどもたちと一緒に暮らしているあいだは家族の壁はできるだけ無くしたい。でも居場所は分かるし気配も感じる家にしたい。そしてこどもたちが巣立てば夫婦二人の生活になります。そのときには平屋としてゆっくり暮らしたい。こどもたちとの10年と、さらにその先の生活を考えて計画しました。  生成りの家当たり前に使っているクロス、塗装、壁や天井、巾木は本当に必要?ビスの頭が見える、ボードの隙間が隠れない、配線が見えてしまう…などなど、仕上をしないと失敗も裏側も見えてきます。それでも良いのです。素材は素地で使用しました。素材の色そのまま。装飾された「きれいな家」ではなく、ガシガシ使う生活感のある『生成りの家』です。住みながら手を入れ、作り、木を植え、育て続ける「持続可能な住宅」をめざしました。       やってみたい!使ってみたい!「テントのような 間仕切」できれば家の中に壁を作りたくない。でも視線は遮りたい。光・音・空気・におい・気配を透過しつつも緩いプライバシーも。和紙のように淡く光り緩やかに遮る。タイベックシートによるテント間仕切りでそれを実現しました。前例が無いためテント制作会社では不可能。そんな時、「ソトであそぶこと ソトですごすこと」が得意な友人 Akiyoshi Architects Mountaineering が素材の提案から施工まで協力してくれました。                      2020 Tololo studio                       2020 Tololo studio                       2020 Tololo studio                       2020 Tololo